政府統計局の平成21年(2009年)の家計調査によると、高齢者無職世帯の一ヶ月の生活費は、平均で20万4千円であった。
ただしこれは、単身者も2人以上の家計も合わせた平均の数値である。
では、老後を一人で過ごす場合の生活費の内訳は一体どうなっているのだろう?「60歳以上の単身無職世帯の家計収支」での生活費の内訳は、こういう風になっている。
60歳以上の単身無職世帯の生活費の内訳
- 消費支出 14万円
- 食料 3万2千円(25%)
- 住居費 1万4千円(6.9%)
- 光熱費・水道代 1万2千円
- 家具・家事用品代 5千円
- 被服履き物代 5千円
- 保健医療費 8千円
- 交通通信費 1万1千円
- 教養娯楽費 1万8千円
- 雑費 1万3千円
- 交際費 2万1千円
単身者は、毎月3万円ずつ資産を取り崩す
老後の生活費の単身者の内訳を見ると、収入は、社会保障給付、つまり年金が11万円となっている。
月々の収入が11万円で、支出が14万円だから、毎月3万円ずつ資産を取り崩しているという計算になる。
支出に関しては、平均の数値より5千円くらいずつ小さくなった数値になっている。
つまり一人の老後を考えるときは、月々14万円くらいあればよいと言うことになるようだ。
これを多いとみるか少ないと見るかは、普段の生活水準にも寄るだろう。
まあしかし、現時点で月々20万円以上で暮らしているなら、14万円というのは、かなり厳しい生活になることになる。
60歳以上の単身者でも、持ち家率が68%なので、住居費の平均値が安く出ているが、アパートなどを借りることを考えると、14万円ではやはり少ないって事になるね。